<2>指数平滑移動平均の計算の仕方



この指数平滑移動平均は、計算開始日からの全ての値段を織り込み、さらに直近の値段にウェートをかけて価値を高めているのが特徴です。この事から、トレンドの転換を早く知ることが出来るうえ、小さなトレンドに迷わされないという点で単純移動平均より有効であるといえます。

<指数平滑移動平均の計算方法>


EMA(n)=Cy+(1−C)EMA(n−1)

EMA(n)=N日間の指数平滑移動平均
EMA(n−1)=N−1日目の指数平滑移動平均
C=指数平滑係数=2/(S+1)
S=単純移動平均の期間
y=N日目の価格


もう少し分かりやすく書きなおしましょう。


<1日目の計算>

EMA(n日)=(c1+c2+c3+c4+c5+……+cn)÷n

<2日目以降の計算>

EMA(n日)=(前日のEMA)+α×(当日終値−前日のEMA)

※ cn=n−1日目前の価格。c1=当日価格。
※ α(平滑定数)=2÷(n+1)。0≦α≦1、n=平均する期間。


<2日目以降の計算(平滑定数含めた計算)>

EMA(n日)={(前日のEMA)×(n-1)+当日終値×2}/(n+1)


n=平均する期間。

となります。

<計算の解説>

指数平滑移動平均は、データが一日古くなるたびに、1以下の正の数α(平滑化定数)を掛け算して行くものです。この計算では、新しいデータほど重要視され、古いデータの影響は古ければ古いほど、わずかになって行きますが、反映されて行きます。

「(5日)指数平滑移動平均の計算表」


日付終値5日指数平滑移動平均
10月07日150---
10月08日153---
10月09日155---
10月10日162---
10月11日157155.4000
10月14日163157.9333
10月15日165160.2888
10月16日166162.1925
10月17日163162.4616
10月18日166163.6410



<10月11日の計算(1日目の計算)>

EMA(10月11日)=(157+162+155+153+150)/5=155.4000

<10月14日の計算(2日目の計算)>

EMA(10月14日)=155.4000 +1/3*(163 -155.4000 )=157.9333

平滑定数α=2/(5+1)=2/6=1/3

<10月15日の計算(3日目の計算)>

EMA(10月15日)=157.9333 +1/3*(165 -157.9333 )=160.2888

平滑定数α=2/(5+1)=2/6=1/3

<10月16日の計算(4日目の計算)>

EMA(10月16日)=160.2888 +1/3*(166 -160.2888 )=162.1925

平滑定数α=2/(5+1)=2/6=1/3

<10月17日の計算(5日目の計算)>

EMA(10月17日)=162.1925 +1/3*(163 -162.1925 )=162.4616

平滑定数α=2/(5+1)=2/6=1/3

<10月18日の計算(6日目の計算)>

EMA(10月17日)=162.4616 +1/3*(166 -162.4616 )=163.6410

平滑定数α=2/(5+1)=2/6=1/3


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